数あるお酒のカテゴリーの中でも、とりわけラグジュアリーで高貴なイメージがあるコニャック。
ブランデーの一種であるコニャックですが、その業界において特に有名なブランドが「レミーマルタン」です。
今回の記事では、そもそもコニャックとブランデーの違いがよく分からないという方向けに、その定義を紹介しつつ、レミーマルタンのの特徴を3つにまとめてご紹介します。
そもそもコニャックとは?ブランデーとは何が違う?
ブランデーといえば一般的には、ブドウをアルコール発酵させたもの(要するにワイン)を蒸溜(アルコールを高める工程)して造られるグレープブランデーがよく知られるところですが、実は、ブドウのみならずフルーツを蒸溜して造られるお酒の総称です。
グレープブランデーの大半は、ウイスキーと同じように樽で長期熟成されており、琥珀色に色づいているのが特徴です。
では、そんなブランデーの一種であるコニャックはどうでしょうか?
コニャックは、厳しいルールをクリアすることでその名を掲げることができます。
【コニャックの主な定義】
- フランスのコニャック地方で栽培されたブドウのみを原料とする
- 伝統的な蒸溜器を用いて、2回単式蒸溜をする
- フランスの指定地域のオーク材を使用した樽で2年以上熟成させる
- アルコール度数40度以上で瓶詰め・販売する
簡単にまとめると、「コニャック地方のブドウを使って伝統的製法で造られる長期熟成のブランデー」といったところ。
こうした厳しいルールゆえに、コニャックは香りや味の質も総じて高いとされており、また、一般的なブランデーに比べて価格が高いのも特徴で、高級ブランデーと捉えることもできます。
コニャック界の二大巨塔の一つ「レミーマルタン」の3つの特徴
数あるコニャックの中でも、特に有名なブランドが「レミーマルタン」です。
同じく世界的に有名なヘネシーと双璧をなす二大ブランドの一つと言っても過言ではなく、世界中のファンを魅了し続けています。
そんなレミーマルタンの特徴を3つに厳選してみました。
1. コニャック業界の老舗であり家族経営を続ける
レミーマルタンの創業は1724年。その名のとおりレミー・マルタンという人物によって設立されました。
およそ300年の歴史を持つ老舗であり、コニャックの大手としては唯一一人のブドウ農家兼ワイン製造業者(ワイングローワー)によって設立されました。
それ以降、レミー・マルタン家にエリアール=ドゥブルイユ家も加わり、この2家による家族経営が続いています。
2. 高い等級のコニャックのみを製造
コニャック地方では、ブドウの産地が6つに区分けしてされています。
その中でも特に品質の良いブドウを生むとされ、最上位の産地とされているのが「グランド・シャンパーニュ」と「プティット・シャンパーニュ」です。
この2つの産地のブドウのみをブレンドしたコニャックは「フィーヌ・シャンパーニュ」と呼ばれ、高い品質を誇ることで知られています。
レミーマルタンでは、大手造り手としては唯一このフィーヌ・シャンパーニュのコニャックのみを製造しており、大きな特徴として挙げられます。
つまり、高い等級のコニャックにこだわっているというわけです。
3. 高貴な香りと洗練された味わい
レミーマルタンには「VSOP」と「XO」といった2つの代表的な商品があります。
熟成年数4年〜12年の原酒をブレンドしたVSOPは、バニラの甘い香りとフルーティーな香りのバランスが良く、ふくよかながらも繊細が味わいが特徴です。
一方で、平均熟成年数10年〜37年の300種におよぶ原酒をブレンドしたXOでは、レーズンのような甘美な香りが奥深く、複雑な味わいかつ驚くほど長い余韻が特徴的です。
いずれにも通ずるのが、コニャックらしい華やかで高貴な香りと、深みがありながらも洗練された味わい。レベルの高い味わいだからこそ、長年多くの人に愛されているのでしょう。
レミーマルタンの動画でオススメの飲み方やブランドの詳細をチェック!
今回ご紹介したレミーマルタンについては、姉妹サイトのLiquorPage CLUBのオンライン座談会企画でメインテーマとして取り上げており、現在YouTubeで公開中です。
動画では、ブランド・アンバサダーとバーテンダーをゲストに、ブランドの特徴や、オススメの飲み方、食事とのペアリングについてご紹介しています。
ぜひコチラもご覧ください。
【自宅やバーで楽しむ「レミーマルタン」/ On 2 Off Bar 座談会 No.5】
また、ブランド・アンバサダーによるセミナー動画(日本語)もありますので、コチラも併せてチェックしてみてください。
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