「テキーラ!」といえば、パーティードリンクの定番で、飲んだことある方はたくさんいらっしゃると思います。
罰ゲーム的な要素で、主にショットで一気飲みすることから、
「テキーラはキツいお酒」
「飲むと泥酔する」
などあまり良いイメージを持たれていないお酒でもありますよね。
しかし、そのイメージとは裏腹に、実は本来はとてもおいしいお酒なんです。
「そうは言っても実際ノドが焼けるようなキツい味だし、苦い経験をたくさんしてきた」
そう半信半疑の方も多いかもしれません。
そこで本記事では、テキーラがおいしいワケとその魅力に迫ります。
ショットだけじゃない!まずちゃんと味わってみる!
前述のように、テキーラと言えばショットで一気飲みするのが定番の飲み方です。
そしてテキーラ自体のアルコールも、40%程度とお酒の中でも高い方に分類されるため、ショットで飲むとキツく感じるのは事実です。
しかしこれは、テキーラ自体がキツいのではなく、ショットで一気飲みというカタチがテキーラをよりキツくさせているのです。
たしかに40%近いアルコール度数はキツい方ではありますが、ウイスキーだってほぼ同じ度数です。
人気カクテルのジントニックに入る「ジン」や、モスコミュールに入る「ウォッカ」だってアルコールは40%程度です。
焼酎だって20%は超えますからね。
ウイスキーにしろ焼酎にしろ、一気飲みしたらそりゃキツいです。
なのでテキーラだってちゃんと味わうように飲めば、これらのお酒と同様に、おいしく感じることができるんです。
ストレートだけでなく、ロックやソーダなどで割って飲むのもいいでしょう。
とにかくちゃんと味わってみると、そこにしっかりと味があり、独特の魅力があることにだんだん気づいていきます。
テキーラだってちゃんと作られている!その原料は意外なもの!
当たり前のことですが、テキーラは罰ゲーム用ドリンクとして作られているわけではありません。
本来は他のお酒同様、おいしく味わってもらえるように作られています。
まずテキーラは、ウイスキーや焼酎同様に蒸留酒にあたります。
蒸留酒とは、一度発酵させたものをアルコールを高めるために蒸留させて作られたお酒です。
そしてこのテキーラの作りなす原料となるのが、アガベ(別名:リュウゼツラン)という多肉植物です。
このアガベという植物、分かりやすくいうと要するにアロエのようなものです。
あのアロエジュースのアロエにとても似たもので、アロエに植物由来のフローラルで甘い味わいがあるように、アガベにもそれがあります。
テキーラの場合、このアガベの絞り汁を発酵、蒸留させ、モノによっては樽で熟成させてから世に送り出されます。
ちなみにテキーラには、お酒の色が透明のモノと茶色いモノがありますね?
この違いは、主に樽熟成の有無です。
樽での熟成を経たものは、樽の成分によって茶色く変化します。
熟成させる分、完成までに時間と手間がかかるので、熟成期間にもよりますが一般的に値段は高くなっていきます。
この辺りはこちらの記事で詳しく解説しています。
できれば「アネホ」を飲んでみて!
熟成の有無は、もちろん味にも影響します。
一般的に透明なテキーラ(シルバーテキーラ、もしくはブランコとも呼ばれます)は、甘みというよりは辛口で軽い飲み口になります。
そのため日本では、カクテル用など何かで割って飲まれることが多い傾向にあります。
対する色づいたテキーラ(ゴールドテキーラ、もしくはグレードによってレポサド、アネホとも呼ばれます)は、樽熟成によって味がまろやかになり、より甘みを感じれるようになります。
こちらはシルバーテキーラとは異なり、割らずにそのまま味わうことが多いです。
そしてこの茶色いテキーラは、熟成期間によってさらに分類分けされそれぞれ名前が異なります。
2ヶ月〜:レポサド
1年〜:アネホ
特にテキーラやお酒初心者の方に味わってもらいたいのが、このアネホです。
アネホテキーラは、熟成が1年以上と長い分、香りと味がより甘くまろやかになります。
もちろん味覚には個人差がありますが、テキーラの中ではとりわけ飲みやすいとも言えます。
できればこのアネホテキーラを、ストレートかロック、もしくは少し水で薄めてもいいかもしれません。
味わってみると、今まで飲んできたテキーラとは違う上品な味わいであることを、お分かりいただけると思います。
通常のテキーラよりちょっぴりお高めですが、一度ぜひアネホテキーラを飲んでみてください。
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ゴールドテキーラという呼び方には明確な定義がないため、熟成させない、つまりレポサドでもアネホでもない、カラメルなどの着色料を加え色付けしたテキーラも含まれます。
なのでテキーラに少し詳しい人だと、これらと区別するためゴールドテキーラという呼び方はあまり使わず、それぞれレポサド、アネホと呼ぶことがほとんどです。
まとめ
テキーラが本当は美味しいワケについて、お分かりいただけたでしょうか?
まずは一度ショットでの一気飲みではなく、ゆっくり味わって飲んでみてください。
たとえアルコールが強くとも、ゆっくり飲めば一気に酔っ払うことはありませんよ。
そしてできれば、アネホテキーラを飲んでみてみてください。
以上「知ってますか?テキーラは実はおいしいお酒なんですよ」でした。