世界ではどんなテキーラが人気なのか、気になる方もいるはず…
ということで今回は、イギリスのDrinks Internationalが発表した2021年版のテキーラの「Best Selling Brands」ランキングTOP10をご紹介!各ブランド、特徴など簡単に情報を添えてご紹介します。
ぜひ、今後テキーラを選ぶ際の参考にしてください。
※「Best Selling Brands」は、Drinks Internationalの「Annual Brands Report」内で発表。 今年は世界33カ国のバー100店舗を対象に調査。「The World’s 50 Best Bars」など世界的なアワードを受賞しているトップバーを対象とし、各店の売れ筋のお酒をランキング化させたものです。
10. カーサミーゴス / CASAMIGOS
まず10位にランクインしたのは、ハリウッドスターのジュージ・クルーニーと有名実業家ランディ・ガーバーが立ち上げたテキーラブランド「カーサミーゴス」。
実は今、テキーラ業界では、ハリウッドスターら著名人の参入が相次いでおり、ドウェイン・ジョンソンやジャスティン・ティンバーレイク、アダム・レヴィーンなどが、自らプロデュースするテキーラをリリースしています。
その中でも、カーサミーゴスは最も成功したブランドと言えます。
元々はテキーラを愛する自分達が楽しむプライベートブランドとして立ち上げられましたが、瞬く間に人気となり、2017年に世界トップクラスのスピリッツメーカーであるディアジオ社が、なんと10億ドルでブランドを買収し、大きな話題となりました。
話題性だけでなく、質も高いことからプロからの支持も厚いとされています。
9. エル ヒマドール / El Jimador
続いて9位には、日本でもお馴染みの「エル ヒマドール」がランクイン。
テキーラの原料であるアガベを収穫する職人・ヒマドールの名を冠したこちらのブランドは、テキーララバーから人気の「エラドゥーラ」の姉妹ブランドにあたります。
100%アガベテキーラでありながら、価格帯はリーズナブルであり、いわゆるコストパフォーマンスが高いブランドとして、人気を集めています。
当ランキングだけでなく、小売も含めた全市場における売上ランキングでもTOP5に入る人気のブランドです。
8. カジェ23 / CALLE 23
フランス人女性蒸溜家ソフィー・デコベックさんが手がける「カジェ23」が8位に。
日本ではまだあまり知られていないブランドですが、世界的には人気があり、テキーララバーの間で重宝されているレーティングサイトTEQUILA MATCHMAKERではトップクラスの点数を獲得するなど、香りや味の評価も高いブランドです。
また、まだまだ男性中心であるテキーラ業界に、そもそも外国人である女性が情熱にかられてオーナー兼蒸溜者として飛び込み、そして活躍するというストーリーも特徴的です。
これまでは日本では購入できませんでしたが、ついに正式上陸を果たし、2021年5月より販売がスタートしています。
7. エスポロン / ESPOLON
カラベラ(ガイコツ)が描かれたメキシコらしいラベルデザインが特徴的な「エスポロン」が7位にランクイン。こちらはアメリカで特に人気が高いブランドとされています。
テキーラは蒸溜というアルコール度数を高める工程を経て造られているのですが、その中でも、一般的にテキーラでは“単式蒸溜”という伝統手法を採用します。しかしエスポロンでは、単式蒸溜だけでなく、革新的な手法である“連続式蒸溜”も駆使しながら造ることで、スムースな味わいを実現。その味わいはカクテルのベースとしても人気を呼んでいます。
2020年には日本上陸を果たし、今後が楽しみなブランドです。
6. フォルタレサ / FORTALEZA
2018年に待望の日本上陸を果たし、日本のテキーララバーにもその味わいが高く評価されている「フォルタレサ」。
比較的値段が高いながらも、毎年このランキングで上位に入る、世界的にも大人気のブランドです。
テキーラの名家サウザ家の5代目として生まれたギレルモ・サウザさんでしたが、すでに一族はテキーラ造りをやめてしまっていました。しかし大人になったギレルモさんは特別な思いにかられ、1999年よりテキーラ造りを始め、名家によるテキーラを復活させました。
そうしたストーリーに加え、効率ではなく伝統に回帰したこだわり製法から造られるテキーラは、度数を感じさせない丁寧でまろやかな仕上がりとなり、その味わいの良さからプロからも人気を集めています。
⇒待望の日本上陸を果たしたテキーラ「フォルタレサ」は一体何が凄いのか?
5. ホセ・クエルボ / Jose Cuervo
お酒を愛する方ならきっと誰もが知るであろう「ホセ・クエルボ」は、もちろん世界でも人気のテキーラです。
こちらのランキングでは5位という結果でしたが、全市場における売上ランキングではダントツのトップに君臨する世界No.1のテキーラブランドです。(※詳細はこちらの記事にて)
スタンダード商品である「エスペシャル」の他に、100%アガベテキーラである「トラディショナル」シリーズなど、実は複数の商品がリリースされています。
テキーラ好きな方にもそうでない方にも、カジュアルにもフォーマルにも、飲み手に寄りそう身近さこそ、クエルボブランドが人気の秘訣と言えるでしょう。
⇒定番テキーラ「クエルボ」をもっと美味しく飲むために知っておきたい4つのこと
4. オルメカ アルトス / OLMECA ALTOS
メキシコの古代文明の巨石人像が描かれたテキーラ「オルメカ」。その100%アガベテキーラ版が「オルメカ アルトス」です。
世界的なバーテンダーとテキーラの造り手のコラボレーションによって誕生した、“バーテンダーによるバーテンダーのためのテキーラ”です。
2009年に発売されたばかりのブランドながら、驚異的なスピードで成長し、ここ数年は当ランキングの常連となっています。
そのバランスに長けた味わいから、カクテルのベースとしても人気を呼び、Drinks Internationalの調査によれば「マルガリータ(代表的なテキーラカクテル)に合うテキーラランキング」で2位につけているなど、プロからの支持も厚いようです。
3. パトロン / PATRÓN
ラグジュアリーなテキーラブランドとして日本でも知られる「パトロン」がTOP3にランクイン。
昨今、テキーラは“セレブのお酒”とも言われていますが、その代名詞的なブランドでもあり、華やかなシーンでも度々登場するテキーラです。
ブランドのアイコンでもある蜂の蜜のような甘みが感じられるその味わいに、多くのセレブが魅了され、また、カクテルを洗練させるとしてバーテンダーからも支持されています。
アメリカを中心に世界的にその人気は急拡大しており、比較的高価ながらも、今や年間で280万ケース(2019年実績、※Drinks Internationalより)も売り上げる巨大なテキーラブランドとなっています。
⇒セレブに愛されるテキーラ「パトロン」はサスティナビリティを大切にしていた
2. オチョ / OCHO
2位にランクインした「オチョ」は、バーテンダーやテキーララバーから特に人気があるブランドの一つとして、毎年このランキングでTOP5に入っています。
世界に2人しかいないテキーラアンバサダーのひとりであるトーマス・エステスさんと、テキーラの名門カマレナ家のカルロス・カマレナさんが手がけるテキーラは、業界ではとても珍しい“シングルエステートテキーラ”。一般的にはテキーラの原料となるアガベは様々な畑のものをブレンドして使用されますが、テロワール(土壌、気候、地形などに由来する特性)を大切にするオチョでは、毎年厳選した畑のアガベのみを使用しています。
高級ワインのようにテロワールが感じられるテキーラだからこそ、プロからも高く評価されているのです。
1. ドン・フリオ / Don Julio
世界のトップバーで人気のテキーラ、トップに輝いたのは「ドン・フリオ」。
伝説の男フリオ・ゴンザレスさんが遺したこのテキーラは、高級テキーラの王道として日本でも人気があります。
最高級のアガベを厳選して造られるドン・フリオは、とりわけまろやかな口当たりで、上品な甘みを有する香りと味わいが特徴。また、ブランコ、レポサド、アネホと各商品ボトルの形状が異なるのもユニークです。
ラインナップの中でも、「1942」と「レアル」は、最高級テキーラとして知られ、レアルに関しては50,000円前後という値段で販売されています。
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