世界ではどんなカクテルが人気なのか、気になりませんか?
今回ご紹介するのは、毎年イギリスのDrinks Internationalが発表する、世界のバーにおける人気カクテルランキング「The World’s Bestselling Classics(※)」の2021年版にて、TOP50に選出されたカクテル!
そのうちTOP30のカクテルは、レシピやアルコール度数も添えて詳しくご紹介します。
記事の最後には、ランキングTOP50を一覧形式にした表を掲載していますので、ぜひとも気になるカクテル探しにお役立てください。
※「The World’s Bestselling Classics」は、Drinks Internationalの「Annual Brands Report」内で発表。 今年は世界33カ国のバー100店舗を対象に調査。「The World’s 50 Best Bars」など世界的なアワードを受賞しているトップバーを対象とし、各店の売れ筋カクテルをランキング化させたものです。
30. ブランデークラスタ / BRANDY CRUSTA
レシピ:コニャック(ブランデー)40ml、ホワイトキュラソー7.5ml、マラスキーノ7.5ml、レモンジュース15ml、シュガーシロップ7.5ml、アロマティックビターズ2dash、グラスの縁に砂糖(スノースタイル)
昨年のランク外から一気に30位にランクイン。
1850年に生まれ、伝説的バーテンダーであるジェリー・トーマスのカクテルブック「バーテンダーズ・ガイド」にも掲載されたブランデーカクテルです。
29. ブランブル / BRAMBLE
レシピ:ジン40ml、レモンジュース20ml、シュガーシロップ5ml、カシスリキュール適量(仕上げに垂らす)
1980年代にロンドンで誕生したブランブルは、毎年当ランキングにランクインする人気のジンカクテル。クラッシュアイスの上からブラックベリーorカシスリキュールを最後に垂らすスタイルが特徴的です。
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28. ジンフィズ / GIN FIZZ
レシピ:ジン45ml、レモンジュース20ml、砂糖2tsp、ソーダ適量
1888年にアメリカで生まれた、言わずと知れたジンのクラシックカクテル。日本のバーでも長年愛されており、ジン&トニックとはまた違った爽やかさが特徴です。
27. アマレットサワー / AMARETTO SOUR
レシピ:アマレットリキュール45ml、レモンジュース20ml
サワー系のカクテルは海外では大人気。サワーは本来炭酸を意味するものではなく、酸っぱいものを指します。アマレット(杏仁のリキュール)の甘さと、レモンの酸味がマッチしたカクテルです。
26. ラム・オールドファッションド / RUM OLD FASHIONED
レシピ:ラム45ml、角砂糖1個、アロマティックビターズ1dash、オレンジ、レモン、チェリー
大人気カクテル、オールドファッションドのベースをラムに変えたもの。こちらも当ランキングの常連である人気のカクテルです。
25. アメリカーノ / AMERICANO
レシピ:ビターベルモット30ml、スイートベルモット30ml、ソーダ適量
名前のイメージとは裏腹に、イタリアで生まれたクラシックカクテル。アペリティフ(食前酒)として人気があり、ほんのり苦みを感じさせる味わいが特徴です。
24. ヴューカレ / VIEUX CARRÉ
レシピ:アメリカンウイスキー30ml、コニャック30ml、スイートベルモット30ml、ベネディクティン10ml、アロマティックビターズ1dash、ペイショーズビターズ1dash、レモンピール
1938年にアメリカ・ニューオーリンズで生まれたカクテル。その名は同都市のフレンチクオーター地区の別名にちなんでおり、アメリカのウイスキーとフランスのコニャックを使用するのが特徴です。
23. ピスコサワー / PISCO SOUR
レシピ:ピスコ60ml、ライムジュース30ml、シュガーシロップ15ml、卵白、アロマティックビターズ数滴(仕上げに垂らす)
近年、世界的に注目されているペルー産のブドウの蒸溜酒・ピスコをベースとした代表的なカクテル。甘酸っぱさを特徴とし、日本でも少しずつ認知度が上がってきています。
22. パロマ / PALOMA
レシピ:テキーラ30ml、グレープフルーツジュース30ml、ソーダまたはトニックウォーター適量
今アメリカを中心に世界中で人気急上昇中のテキーラ。そのテキーラの代表的なカクテルの一つがパロマです。日本でも「パロマの日」が制定され、低アルコールで爽やかな味わいから、人気が高まってきています。
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21. フレンチ75 / FRENCH 75
レシピ:ジン45ml、レモンジュース20ml、砂糖1tsp、スパークリングワイン適量
第1次世界大戦時のパリで生まれたカクテルで、スパークリングワインとジンによる華やかな香りが特徴。昨年の17位から少し順位を落としましたが、依然高い人気を誇ります。
20. サゼラック / SAZERAC
レシピ:ライウイスキー45ml、アブサン7.5ml、ペイショーズビターズ3dash、角砂糖1個、レモンピール ※米サゼラック社のレシピを参考
世界最古のカクテルという説もあるほど、長い歴史を持つニューオーリンズ生まれのカクテル。2008年には、同都市のオフィシャルカクテルにも指定されています。アブサンはリンス(グラスに回し入れて捨てることで香りを持たせる)するのが一般的です。
19. マイタイ / MAI TAI
レシピ:ラム45ml、ホワイトキュラソー1tsp、パイナップルジュース1tsp、オレンジジュース1tsp、レモンジュース1/2tsp、ダークラム2tsp(仕上げに垂らす)
ティキカクテル(トロピカルカクテル)の代名詞的なカクテルで、日本でもよく知られるマイタイ。クラッシュアイスを用い、最後にダークラムをフロートさせるのが一般的です。南国らしさを感じさせる甘さと程よい酸味が特徴の一杯です。
18. ブールヴァルディエ / BOULEVARDIER
レシピ:バーボンウイスキー1/3、カンパリ1/3、スイートベルモット1/3
毎年上位にランクインするブールヴァルディエは、100年近い歴史を持つ、いわばバーボン版のネグローニ。近年のウイスキーカクテル人気を象徴するカクテルの一つで、日本でも知名度も少しずつ上がってきています。
ネグローニよりどっしりとした味わいが特徴です。
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17. クローバークラブ / CLOVER CLUB
レシピ:ジン45ml、レモンジュース15ml、グレナデンシロップ15ml、卵白
禁酒法以前のアメリカ・フィラデルフィアのクラブ(当時の上流階級の社交場)で生まれたとされるジンカクテル。鮮やかなピンクの色合いと、甘酸っぱく滑らかな味わいが特徴。日本でもよく知られるピンクレディというカクテルと類似していますが、世界的にはこちらの方が高い人気を誇ります。
16. コープスリバイバー / CORPSE REVIVER
#1〜#4までレシピが存在し、バーテンダーなら誰も知る「The Savoy Cocktail Book(1930)」にも掲載されているクラシックカクテル。「死者を蘇らせる(迎え酒)」という意味のカクテルで、#2はジンベース、それ以外はブランデーをベースとしています。
基本的には高アルコールのカクテルです。