世界的バーテンダーに聞く、日本独自のプレミアムトニック「kizashi」の魅力とは?

鹿山さんにオススメのカクテルと飲み方を聞いた

鹿山さんにオススメのカクテルと飲み方を聞いた

トッププロがオススメするkizashiのカクテルと家での楽しみ方

— 実際にお店ではどのようにkizashiを使っているのでしょうか?
鹿山: 主にジン&トニックですが、ブラウン系のスピリッツと相性が良くて、例えばジャパニーズウイスキーとkizashiを合わせたカクテル「モルトビターサワー」も提供しています。
トニックってスプモーニやパロマなど、グレープフルーツと合わせることが多いんですが、 kizashiはオレンジと親和性が高いと思っています。
それに加えて、よくおすすめしているカクテルが「ジン・オールドファッションド」。トニックを割材としてではなく、いわゆるビターズの代わりとして使っても面白いと思っていまして…そもそもオールドファッションドはビターズによって味が締まるんですが、トニックも同じ苦味を持つんですよ。
ジン・オールドファッションドは、ジン&トニックのレシピ配分を逆転させたようなものであり、どのジンにも合います。ジンの味が活きつつも、ちゃんとトニックの苦味・酸味も効いた、素材が活きるカクテルだと思っています。

「モルトビターサワー」レシピ:モルトウイスキー30ml、オレンジジュース45ml、kizashi50ml

「モルトビターサワー」レシピ:ウイスキー30ml、オレンジジュース45ml、kizashi50ml

「ジン・オールドファッションド」レシピ:ジン45ml、kizashi20ml、オレンジスライス1枚、キューブシュガー1個 (グラスにkizashi、オレンジスライス、キューブシュガーを入れてマドルし、ジンと氷を注ぎ入れかき混ぜる)

「ジン・オールドファッションド」レシピ:ジン45ml、kizashi20ml、オレンジスライス1枚、キューブシュガー1個 (グラスにkizashi、オレンジスライス、キューブシュガーを入れてマドルし、ジンと氷を注ぎ入れかき混ぜる)

— ジンの割材として使う場合、どのようなタイプのジンと相性が良いですか?
鹿山: どちらかというと、華やかなタイプよりは、重厚感があるウッディ系のジンと合うかなと個人的には思います。
例えば赤エゾマツを軸とした積丹ジン「KIBOU -きぼう」ですとか、キハダと似た世界観を持つクロモジを軸とした「香の森」など。キハダも木ですから、やはりウッディなジンとは親和性が高いと思いますね。

— もしも家でkizashiを楽しむとしたらどのような飲み方がオススメですか?
鹿山: まずはやはりジン&トニック。kizashiにはすでに柑橘が入っているからライムとか入れずに、簡単かつカジュアルに楽しんでみてほしいですね。
それから、これから冬に入りますし、kizashiを温めた「ホットkizashiトニック」もオススメです。炭酸だから温めちゃいけないと思うかもしれないですけど、kizashiをそのまま鍋に入れて温めてみてください。鍋を揺らさなければ意外と炭酸は残るんですよ。
温めるときに生姜のスライスやシナモンスティックを入れてみても良いですし、ただ温めるだけで完成です。もちろんそれに少量お酒を加えてもOKです。簡単に自宅でできるホットカクテルになりますよ。

— ノンアルコールカクテルやモクテルのような楽しみ方はありますか?
鹿山: すごく簡単なんですけど、オレンジジュースとkizashiを割っただけで、簡単かつ美味しいノンアルコールカクテルになります。
最近モクテルが流行っていますが、モクテルってお酒に似せるために苦味系の素材を結構使うんですよ。その中でkizashiは活用できますし良い素材だと思いますね。

— kizashi の今後の展望を教えてください。
鹿山: 「日本から世界へ」ですね。
現状は日本だけでの展開ですが、海外で活躍している日本人バーテンダーを軸にkizashiを紹介している最中でして、徐々に海外でも広げていけたらと思っています。

日和: 私たちとしては、日本のクラフトジン&トニックを世界に向けて発信することに使っていただきたいですね。
ジャパニーズジンが世界に羽ばたいている中で、是非とも国産の和のボタニカルの、香料なども使ってないナチュラルな世界観をその割り材として使っていただきたいです。
それから、バーにとってトニックは身近なものであると思っていまして、その中でバリュエーションの一つとして1本でも2本でも置いていただけるようになると嬉しいですね。

— 最後に、鹿山さんにとってトニックとはどんなものでしょうか?
鹿山: 20歳のときからバーテンダーを始めて、トニックは常に当たり前のようにありました。
バーで最も使う服材料でしょうし、バーにとって絶対ないといけない、だから僕は、バーテンダーをやってきた中で当たり前のようにありすぎて、気付きませんでした。それだけ自分とってトニックは近い存在であり、いつでも一緒だったんです。

— ありがとうございました!

Bar Benfiddichでは、鹿山さん自ら育てたボタニカルなどをカクテルに用いる「Farm to glass」を実践している

Bar Benfiddichでは、鹿山さん自ら育てたボタニカルなどをカクテルに用いる「Farm to glass」を実践している

詳細

【kizashi】
容量:240ml
希望価格:オープン価格
HP: https://hiyori-corp.com/
購入先:武蔵屋Amazon

【Bar Benfiddich】
住所:東京都新宿区西新宿1-13-7 大和家ビル9F
営業:18:00〜3:00 日曜定休
HP: https://www.facebook.com/BarBenfiddich

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著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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