無数に存在するカクテルの中でも近年人気が急上昇している「ネグローニ」。
ネグローニといえば、ジンがベースの定番カクテルの一つとして、今や世界人気カクテルランキングで2位(Drinks International調べ)に君臨する超人気カクテルです。
そんな同カクテルですが、実はジンの代わりにバーボンを使って作るレシピがあるのはご存知でしょうか?
そのレシピで作るカクテルの名は「ブールヴァルディエ」。
今回の記事では、バーテンダー協力の元、その特徴と魅力をご紹介します!
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バーボン版ネグローニ「ブールヴァルディエ」についてバーテンダーに聞いてみた
ジン1/3に対して、カンパリなどのビターリキュールを1/3、そしてスイートベルモットを1/3加えて作るのがネグローニの定番レシピ。
そのレシピのうち、ジンをバーボンなどのアメリカンウイスキーに変えて作るのが「ブールヴァルディエ」です。
そんなブールヴァルディエの特徴について、バーボンウイスキーやそのカクテルを得意とするBar Liquid Ruby(東京・新宿)のオーナーバーテンダー・向山直孝さんに伺いました。向山さんは新宿のバーボン専門バーや、スピリッツバーで長年修行した経歴を持つ、若手トップバーテンダーの一人。
向山さん曰く、「ブールヴァルディエは、アメリカンウイスキーとイタリアンベルモットを使用したフランス生まれのカクテル、というユニークな特徴を持つカクテルです。その名前の意味は、伊達男や遊び人。フランスでは、パリのシャンゼリゼ大通りのような片側二車線以上の通りを“ブールバール”と言って、そこを歩く伊達男をイメージしたという逸話があります。海外で非常に人気のクラシックカクテルで、当店の場合、ネグローニよりご注文が多いですね」と言います。
ネグローニといえばハーブ系の豊かな香りと甘み・苦味が特徴ですが、味わいの違いについては「ネグローニよりコシがしっかりしていて男性的なイメージ」なのだとか。
実際に向山さんが創作するブールヴァルディエを味わってみると、ネグローニのような特徴を持ちながらも、バーボンによる甘さとダイナミックさが感じられる飲みごたえのある味わいでした。
ブールヴァルディエのレシピ
今回は特別に、向山さんがBar Liquid Rubyで提供しているブールヴァルディエのレシピを教えていただきました。
バーボン40ml
ビターオレンジリキュール15ml (Bar Liquid Rubyの場合はグラン・クラシコ・ビターを使用)
スイートベルモット15ml
アンゴスチュラビターズ 3dash
以上を、ネグローニと同じくビルドで作り、オレンジピールを最後に加えるのが向山さんのレシピ。
ウイスキーの使用比率が高めですが、「ウイスキーの輪郭をはっきりさせるため」なのだとか。
なお、バーボンのイメージが浸透している同カクテルですが、アメリカンウイスキーであればライウイスキーなどを使用しても良いそうです。
今や世界的な人気を集めるカクテルに成長
ブールヴァルディエは、日本ではまだまだ定番とは言い難いですが、向山さんが言うように海外ではとても人気のあるカクテルです。世界のトップバーでのカクテルの売上ランキング「The World’s Best-Selling Classic Cocktails 2019」において、ブールヴァルディエは20位にランクイン。なんとギムレットやコスモポリタンといった定番カクテルより、世界的には人気なのです。
ウイスキーカクテルが世界的なブームであること、兄弟ともいうべきネグローニもまたブームであることなども背景にはあると考えられますが、結局のところ、それだけ多くの人の舌を魅了しているということなのでしょう。
ブールヴァルディエを味わってみよう
今回ご紹介したブールヴァルディエ、アルコール度数は高めですが、何にも変えがたい独自の味わいが魅力であり、ここ日本でも間違いなく人気のカクテルとなることでしょう。
比較的多くのバーに材料自体は揃っていることから、意外と味わえるお店は少なくないかもしれませんが、今回取材にご協力いただいたBar Liquid Rubyはもちろんおすすめです。
とても美味しいカクテルですので、是非一度ご賞味あれ。
住所:東京都新宿区西新宿7丁目1−4 ゼンコウビル 3F
営業:18:00〜翌3:00 (日曜定休)
電話:03-6908-6664
HP:https://www.facebook.com/naotaka.bourbon/
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