ジン&トニックに欠かせない割材というだけでなく、実はそのまま飲んでも美味しいトニックウォーター。
近年は世界的に大きな注目を集めており、次から次へと世界各国で新たなトニックブランドが誕生しています。
日本でも年々注目度が増してますが、その情報はまだまだ少ないのが現状…
そこで今回は、東京・中目黒のジン&トニック専門店「Antonic(アントニック)」が行なったトニックウォーターの味わいについての調査(LiquorPage運営者がアドバイザーとして参加)のデータをもとに、日本で買えるトニックウォーターの中でも人気と知名度が高い14銘柄を徹底比較。
「Antonic」が作成した味わいについてのグラフも用いながら、各銘柄の特徴をご紹介します。
ぜひ、あなた好みのトニックを探してみては?
【トニックウォーターとは?】
甘さと酸味をベースに苦味も効かせたボタニカル由来の炭酸飲料。マラリア薬として誕生したキナの木を使った飲料がルーツで、爽やかな味わいが特徴。ジン&トニックを中心とした様々なカクテルのミキサー(割材)のほか、喉を潤すドリンクとしても楽しめる。
【データについて】
「Antonic」がGoogle Formで各銘柄の甘味や酸味など味わいについてアンケートを2021年5月に実施し、その平均値を5段階評価でグラフ化。回答者はバーテンダーや酒販店、メーカー・インポーターなどプロを中心とした44名。データ作成にあたって当メディア運営者および3名の業界関係者がアドバイザーとして参加。
1. シュウェップス トニックウォーター
1783年に創業した世界初の炭酸飲料メーカーである英国生まれの「シュウェップス」。
看板商品であるトニックウォーターは、このカテゴリーの超巨大ブランドであり、世界中のバーテンダーや飲み手に愛されています。
日本でも多くのバーで使用される本格派でありながら、値段的には親しみやすさのある初心者にも上級者にもオススメで、味わいのバランスの良さも相まって使いやすい銘柄です。
味 | 甘酸苦のバランスが素晴らしい、トニックの王道らしい味わい |
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フタ | スクリューキャップ |
容量 | 250ml |
値段 | 130円前後 |
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2. ウィルキンソン トニック
英国生まれのジョン・クリフォード・ウィルキンソンが1904年に日本で創業したウィルキンソン社が手がけるトニックウォーターがコチラ。
正真正銘の日本生まれのトニックであり、おそらく国内で最も有名なトニックブランドです。
現在はビンとペットボトルの2種が販売されており、どちらも多く流通しているほか、値段もリーズナブルなため最初の1本としてもオススメです。
味 | 柑橘の風味と甘さがしっかり感じられ、炭酸の強さも特徴的 |
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フタ | ビン/王冠 |
容量 | ビン/190ml、ペット/500ml |
値段 | ビン/68円、ペット/140円 (希望価格) |
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3. カナダドライ トニックウォーター
ジンジャーエールでもお馴染みの「カナダドライ」は、名前のとおりカナダ生まれのブランド。
そのトニックウォーターも日本では飲食店を中心に幅広く普及しています。
ペットボトルとビンが流通(一部缶も)しており、ウィルキンソンと同様にリーズナブルで親しみやすいブランドです。
味 | ウィルキンソンと似た柑橘を感じる味わいながらも少しスッキリ |
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フタ | ビン/王冠 |
容量 | ビン/207ml、ペット/500ml |
値段 | ビン/100円、ペット/147円 (希望価格) |
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4. n.e.o プロフェッショナル プレミアム トニック ウォーター
佐賀県に拠点をおく友桝飲料社が手がける国産プレミアムミキサー(割材)ブランド「n.e.o(ネオ)」。
福岡の著名なバーテンダーとともに開発したブランドで、ジンジャーエールが評判が良いことでも有名です。
そのトニックには、柑橘の香りを出すために沖縄のシークワーサーを使っているのが特徴です。
味 | インパクトのある柑橘の香りと甘さ、ドライな酸味が特徴のユニークな味わい |
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フタ | スクリューキャップ |
容量 | 200ml |
値段 | 120円 (希望価格) |
5. kizashi トニックウォーター
2019年に誕生した国産プレミアムトニックウォーター「kizashi(キザシ)」。
香料および着色料不使用の100%ナチュラルなトニックで、その苦味を出すために“キハダ”という木の樹皮を使っているのが最大の特徴です。
キハダは縄文時代より生薬として重宝されてきた素材であるほか、古くから伝わる染料で、そのゆえに黄色い液体へと仕上がっています。
味 | インパクトのある苦味の中に隠れる優しい甘さ、ウッディさを感じる味わい |
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フタ | スクリューキャップ |
容量 | 200ml |
値段 | 350円前後 |
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⇒世界的バーテンダーに聞く、日本独自のプレミアムトニック「kizashi」の魅力とは?
6. フィーバーツリー プレミアム トニックウォーター
2005年にロンドンで誕生したプレミアムトニックウォーターのパイオニアであり、世界のバーにおけるトニックのセールスランキングで7年連続で1位を獲得(※公式サイトより)するなど、同カテゴリーの王者的ブランドとなりつつあります。
トニックの伝統的な素材である“キナの木”の抽出エキスを苦味のもととして使用した100%天然由来のブランドで、どのジンにも合わせられるバランスに優れたナチュラルな味わいが特徴です。
味 | 甘さと酸味のバランスが秀逸でナチュラルな味わい、炭酸がほどよく泡がきめ細かい |
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フタ | 王冠 |
容量 | 200ml |
値段 | 235円 (希望価格) |
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⇒割材こそが重要?ナチュラル志向の飲料ブランド「フィーバーツリー」を徹底解説
7. フィーバーツリー メディタレーニアン トニックウォーター
「フィーバーツリー」はいくつか異なるフレーバーのトニックを手がけており、「メディタレーニアン」はその中でも地中海のハーブ&シトラスのフレーバーに特化した銘柄です。
レギュラー商品と基本的なスペックは同じながらも、よりフレーバーがはっきりしており、清涼感が特徴的なトニックです。
味 | ローズマリーのような爽やかで清涼感のある味わい |
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フタ | 王冠 |
容量 | 200ml |
値段 | 235円 (希望価格) |
8. フィーバーツリー エルダーフラワー トニックウォーター
「フィーバーツリー」の中でも、マスカットのような香りを放つとされるエルダーフラワー(セイヨウニワトコ)のフレーバーに特化させたのがこちらのトニック。
フレーバーがかなりしっかりしているほか、上記2銘柄に比べ苦味が控えめなため、ジュースとして飲んでも美味しいのが特徴です。
味 | マスカットのようなフルーティーで甘味のある味わい |
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フタ | 王冠 |
容量 | 200ml |
値段 | 235円 (希望価格) |
9. Qトニックウォーター
ニューヨーク・ブルックリン生まれのプレミアムトニックウォーター「Q」は、フィーバーツリーなどと同様にキナ抽出エキスした、人工甘味料や合成香料不使用のナチュラルなトニックです。
最大の特徴は甘みを出すための素材として、テキーラやシロップの原料ともなる多肉植物“アガベ”を使用していること。
アメリカではナチュラル志向の層から人気とされています。
味 | 全体的にはかなりスッキリした味わいで、あと引く苦味が特徴的 |
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フタ | 王冠 |
容量 | 198ml |
値段 | 240円 (希望価格) |
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10. フェンティマンス トニック・ウォーター
英国で100年以上愛されてきた100%天然由来のプレミアム・ボタニカルドリンクブランド「フェンティマンス」。
そのトニックウォーターは世界的に知られる定番プレミアムトニックの一つで、キナ抽出エキスの使用はもちろん、ジンに欠かせないボタニカルであるジュニパーベリーも使用しているのが特徴です。
「キュリオスティ・コーラ」などその他のドリンクでも有名です。
味 | レモングラスのような酸味と苦味がしっかり感じられるドライな味わい |
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フタ | 王冠 |
容量 | 200ml |
値段 | 300円前後 |
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11. フェンティマンス ライト・トニックウォーター
「フェンティマンス トニック・ウォーター」の基本的なスペックは引き継ぎながらも、糖質を30%抑えたのがこちらの「ライト・トニックウォーター」。
トニック業界にもヘルシー志向の波が押し寄せており、こうしたカロリーや糖質が抑えられた銘柄は人気を呼んでいます。
味 | 上記のレギュラー商品より爽やかでドライな味わい |
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フタ | 王冠 |
容量 | 200ml |
値段 | 300円前後 |
12. フェンティマンス ルバーブ・トニックウォーター
ピンクジン(ピンク色のフレーバージン)が世界的に人気を集める中で、トニックもまたフレーバー系の色付き銘柄が人気を呼んでいます。
こちらの「ルバーブ・トニックウォーター」は、酸味を特徴としたジャムの素材としても知られる赤い茎の植物“ルバーブ”を使った銘柄で、鮮やかなピンク色が特徴的です。
味 | ベリーのような甘酸っぱさが口の中に広がる、豊かなフレーバー |
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フタ | 王冠 |
容量 | 200ml |
値段 | 300円前後 |
13. CAPI トニックウォーター
オーストラリアのクリーンでナチュラルな炭酸飲料「CAPI(カピ)」。
キナ抽出エキスを含む天然由来のプレミアムトニックウォーターで、原料の99%は地元の素材を使いオーストラリアの自然が活かされています。
全体的にフレーバーはしっかりめながらもバランスに優れており、ジン&トニック用としてだけでなく、ジュースとして飲んでも美味しい上に、250mlとサイズもちょうど良い銘柄です。
味 | 豊かな柑橘の香りが特徴的で、甘酸苦のバランスに優れたナチュラルな味わい |
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フタ | スクリューキャップ |
容量 | 250ml |
値段 | 250円前後 |
14. CAPI ドライトニック
「CAPI トニックウォーター」の糖分を30%カットしたものがこちらの「ドライトニック」。
ヘルシー志向であるほか、ベースとなるジンの味わいを引き出すように造られたドライでクリアな味わいが特徴で、ジンの個性をしっかり感じたいジン&トニックにぴったりです。
味 | CAPIらしい柑橘っぽさは残りながらも、すっきりライトでキレのある味わい |
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フタ | スクリューキャップ |
容量 | 250ml |
値段 | 250円前後 |
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まとめ
記事でご紹介したトニックウォーターは全て、データ元であるジン&トニック専門店「Antonic(東京・中目黒)」で飲めるほか、購入もできます。
日本ではまだまだ一般的とはいえないトニックの世界ですが、コーラが銘柄ごとに味わいに違いがあり、クラフトコーラなどもあるように、トニックもまた銘柄ごとに違った個性があるんです。
ぜひ色々なトニックを飲み比べて、好みの銘柄を見つけてください。
また、ご紹介した14銘柄以外にも「サントリー トニックウォーター」や「神戸慰留地 トニックウォーター」、「フランクリン プレミアム・トニックウォーター」などが日本でも流通しており、これらの銘柄にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
⇒Amazonでトニックウォーターの一覧をみる
ジン&トニック専門店「Antonic」について
【The World Gin&Tonic〔Antonic〕】
中目黒の、ジントニック専門店。
住所 | 東京都目黒区東山1-9-13 << MAPをみる >> |
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営業 | 13:00〜22:00 不定休 ※時短要請中は営業時間に変更あり |
電話 | 03-6303-1729 |
SNS | https://www.instagram.com/antonic.gin/ |
通販 | https://antonic.stores.jp/ |
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