世界のトップバーが注目する「ジン」は?トレンドランキングTOP10を発表!

世界のトップバーが注目する「ジン」は?トレンドランキングTOP10を発表!

今、世界的なクラフトジンのムーブメントによって、ジンは日本でもトレンドのお酒となっています。
そんな中、イギリスの酒類メディア・Drinks Internationalが毎年発表する「ANNUAL BRANDS REPORT」内で、2021年版のジンのトレンドランキングを発表!
こちらのランキングは、各種アワードなどを獲得する世界的に有名なバー100店舗を対象に調査したもの。
今や世界に6000種前後のジンが存在しますが、世界中のトップバーテンダー達は、どんなジンブランドをトレンドとしているのでしょうか?
当記事では、TOP10のブランドを10位から順にご紹介します。

10. フォーピラーズ

フォーピラーズ
[産地:オーストラリア]

まず10位にランクインしたのは、オーストラリアが誇る世界的に有名なクラフトジン「フォーピラーズ」。
実は当ランキングで、今回を含め3年連続でTOP10入り果たしています。
ジンでは珍しく、フレッシュな状態のオレンジを果実ごとボタニカルとして使用しており(一般的には乾燥させたピールのみ使用)、華やかな柑橘香が特徴的です。

フォーピラーズについては、こちらの記事で詳しくご紹介!
祝日本上陸!オーストラリアNO.1クラフトジン「フォーピラーズ」の特徴と魅力をご紹介

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9. タンカレー

タンカレー
[産地:イングランド(現在はスコットランド)]

常に世界の売り上げランキングでTOP5に入る「タンカレー」が9位に。
およそ200年の歴史を有し、ジンの歴史の一部でもあると言えるブランドで、日本でもよく知られています。
特に「タンカレー ナンバーテン」は、プレミアムジンの先駆けであり、日本国内のトップバーでもよく使用されています。

ジンのブランド別世界売上ランキングはこちらでご紹介!
世界一売れているジンは?ジン世界売上ランキングTOP8【2020版】
タンカレーについてはこちらで詳しくご紹介!
今こそ知っておきたい4大ジンの一つ「タンカレー」、バーテンダーに愛されるジンの特徴とは

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8. 季の美

季の美
[産地:日本]

続いて8位は、日本におけるクラフトジンの元祖「季の美」。
2016年の発売以降、世界的な酒類品評会で最高賞を受賞するなど瞬く間に名声を手にし、2018年版から当ランキングのTOP10入りをはたしています。
“京都であること”にこだわり、地元の玉露や柚子、生姜などを香りづけのボタニカルに用い、瓶詰め前の度数調整用の割り水には、伏見の名水を使用しています。

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7. シップスミス

シップスミス ロンドンドライジンとVJOP
[産地:イングランド]

クラフトジンのパイオニアともされる「シップスミス」が7位にランクイン。
“ジンの聖地”でありながらも長らく衰退していたロンドンの地に、およそ200年ぶりに誕生したジン蒸溜所で造られており、聖地に活気を呼び戻した功労者としても知られています。
プロからの支持も厚いブランドで、あえて“シンプルであること”にこだわり、ロンドンドライジンとは何か?を高次元で示しています。

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6. ビーフィーター

ビーフィーター ピンクストロベリー
[産地:イングランド]

ジンの4大ブランドの一つであり、常に世界の売り上げランキングで上位にランクインする「ビーフィーター」。
1820年の創業以降ずっとロンドンで造り続けるブランドで、日本のバーシーンでも長年愛されています。
近年は、イチゴを活かした「ピンクストロベリー」や、お茶を使ったプレミアムジン「ビーフィーター24」など、様々なラインナップを展開しています。

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5. ROKU

ジャパニーズクラフトジン「ROKU」
[産地:日本]

サントリーが手がけるジャパニーズクラフトジン「ROKU」が5位に。
2017年の発売以降、着実に世界のバーでの人気を高めており、当ランキングでは3年連続のTOP5入り。
日本におけるクラフトを“和食のようなもの”と例え、桜や玉露、山椒など6つの和素材をボタニカルのキーとし、日本の四季を表現しています。

ROKUについては、こちらの記事で開発者にインタビューを実施!
ジャパニーズクラフトジン「ROKU」 〜 開発者に聞く、誕生までのストーリーと込められたこだわり

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4. ジン マーレ

ジン マーレ
[産地:スペイン]

クラフトジンのムーブメントを牽引する国の一つである、スペインを代表するブランド「ジン マーレ」。
同国の小さな漁村で誕生したこちらのクラフトジンは、ボトルに「MEDITERRANEAN GIN」と記されているとおり、地中海のハーブをふんだんに使用しているのが特徴。オリーブやタイム、ローズマリー、バジルといったハーブが織りなす、とりわけオイリーでハーバルな味わいは、プロからも高く評価されています。

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3. ヘンドリックス

ヘンドリックス
[産地:スコットランド]

プレミアムカテゴリーのジンながら、年間140万ケース売り上げ、世界の売り上げランキングでも8位につける「ヘンドリックス」がTOP3に。
1999年に誕生したブランドで、通常のボタニカルに加え、当時のジンシーンでは珍しかったバラときゅうりのエキスを用いているのが特徴。ジンの自由度の高さと可能性を世界に広め、今日のクラフトジンのムーブメントを礎を築いたブランドの一つです。
近年は日本でも、バーと連携しながら定期的にカクテルイベントを開くなど、国内のバーシーンでも重要なブランドとなりつつあります。

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2. ボンベイ

ボンベイ・サファイア
[産地:イングランド]

2位につけたのは、ブルーのボトルでおなじみの「ボンベイ・サファイア」などを展開する「ボンベイ」。
ジン業界が低迷していた80年代にリリースされたボンベイ・サファイアは、鮮やかなボトルデザインやクリアな香り、そして使用ボタニカルを公開するなど、当時では斬新な手法で展開され、それまでのジンのイメージを覆し、業界に変革をもたらしました。
その洗練された味わいは、カクテルのベースとしても最適で、バーでは欠かせない、そのカルチャーを支えているジンの一つでもあります。

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ボンベイについては、こちらの記事で詳しくご紹介!
なぜボンベイ・サファイアは“ジンを知る”上で重要なブランドなのか?

1. モンキー47

モンキー47
[産地:ドイツ]

栄えある1位に輝いたのは、ドイツの森の中で造られるクラフトジン「モンキー47」。
4年以上当ランキングでトップに君臨する大人気のジンで、世界のトップホテルにも置かれるラグジュアリーなジンとしても知られています。
その名にもあるように、地元の森で採れた素材を軸とした“47”種ものボタニカルが使用されているのが大きな特徴。ブランドのストーリーや、ボトルデザインも特徴的ですが、47素材が織りなす森の香水のような芳香、彩り豊かでありながらバランスに長けた味わいは、クラフトジンの市場で圧倒的な人気を誇り、プロからも支持される秘訣と言えるでしょう。

モンキー47については、こちらの記事で詳しくご紹介!
徹底解剖!森に眠るレシピを復活させた“香水のような”ジン「モンキー47」

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著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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